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STAFFスタッフ紹介

空間デザイナー Spatial Designer 光安 るり Ruri Mitsuyasu

高校卒業後、カナダのマニトバ大学に進学し環境デザイン科を卒業。帰国後、RC住宅を多く手がけるアトリエ系設計事務所で10年間の実務経験を積み、parkERsの空間デザイナーへ(一級建築士)。
見る人に何かを感じてもらうきっかけになるような、魅力的なデザインをご提案します。

留学中、自分の得意分野を探して建築と出会う

建築を通じたデザインとの出会いは、カナダの大学に留学していた20歳のころ。カナダの大学って、基本的に学生のやりたいことを尊重してくれるんです。日本と比べて学部の変更も比較的自由にできますし、学生たちも専攻が自分に向いてないと思ったら、スパッと割り切って他の学部に切り替えていたりする。“自分探し”がしやすい環境ですが、逆に言えば、得意分野を見つけられなければ卒業することが難しくもあるわけです。
 当時の私も、得意分野を確立しようと日々模索していました。最初は経済学を専攻しようとしていたのですが、勉強がどうしても楽しいと思えず、むしろ苦痛なくらいで。どうせなら自分が純粋に「楽しい!」と思えることをとことん深めたいと考え、行き着いたのが建築の分野だったんです。
 環境デザインを専攻する中でさまざまなことを学びましたが、自分の中で一番大きかったのは「0から1の生み出し方」を学べたこと。例えばいきなり紙とペンを渡され、「ネコの絵を描いてください」と言われたとします。その場合は言われたものをそのまま描くだけでいい。だけど「自由に好きなものを描いてください」と言われたら、何を描けばいいか分からず、戸惑ってしまう人も多いと思うんです。「0から1の生み出し方」とは、そんなときに自分なりの視点から課題を発見し、それを解決していくようなプロセスのこと。現在の仕事でも役に立っている思考のフレームワークになっています。

学問としての建築から、実務としての建築へ

さまざまな人種、さまざまな文化的背景を持つ人たちと共に学ぶと、必然的に自分のバックグラウンドを考える機会も多くなります。今の私を形づくっているものが何か考えると、自分でも意識していなかった幼少期からの経験や習慣がある。それがどこから来ているのかさらにさかのぼって考えると、日本の文化や伝統というものがある。そのことに気付いてから、日本の伝統建築を深く学んでみたいと考えるようになりました。
 そこでカナダの大学を卒業後、帰国して日本建築の専門学校に入学。日本の伝統建築の歴史や工法を学び、その中で特に茶室や庭の思想的な奥深さについて興味を持ちました。ところがそのうちに今度は、机の上の勉強からそろそろ離れて、実際に仕事として建築に取り組みたいという気持ちがどんどん膨らんできて。自分が納得できるところまで勉強してから専門学校を中退、住宅設計をメインに行っている設計事務所に入所しました。
 仕事を始めて実感したのが、建築の学問と実務には、思っていた以上に距離があるということ。カナダの大学では、課題の見つけ方やアイデアの出し方を教わってきました。だけど実際にそのアイデアを実現できるだけの技術力がないと、頭の中のイメージを形にすることはできない。建築には「学問としての建築」と「実務としての建築」があり、その二つがセットになって初めて、理想的な建築が生まれるのだと身をもって学びました。

自分自身の「好き嫌い」の感覚を信じる

設計事務所に10年ほど勤め、一級建築士の資格も取得して「そろそろ新しい挑戦をしてみたい」と思うようになりました。そんなタイミングで出会ったのがparkERsだったんです。これまでの仕事では建築を支える要素の一つでしかなかった植物を、空間のメインに据えている魅力的なデザイン。一目でチャレンジングな試みをしている会社だと分かったし、ここなら自分にとっても新しい挑戦ができると思って、すぐに入社を決めました。
 私はものづくりに取り組む中で、「好きか嫌いか」という感覚を何よりも大切にしています。判断基準というものが人によって異なる以上、結局最後に信じられるのは、自分の「好き嫌い」しかないと思うんです。もちろん、仕事ではお客様の目的に合ったものをつくることが大前提です。それを踏まえた上で、自分の好き嫌いと、お客様の好き嫌いが重なったときにベストな提案ができるのだと思います。
 私個人としては、つくり手の真摯な想いが伝わって来るモノ・デザインは大抵好きになってしまいますね。斬新さや奇抜さが感じられても、つくり手の誠実さがそこに感じられないと見る人の気持ちも冷めてしまうもの。素朴でも質素でも、じっくり考え抜かれ、想いが込められたものの良さは必ず伝わると思うんです。parkERsのデザインを初めて見たときも、「日常の中にもっと緑を感じて欲しい」というつくり手の真摯な想いが伝わってきました。私も見る人に“何か”を感じてもらえるような、そんな魅力的なデザインをこれからもたくさん送り出していきたいですね。

ツタ類

私が生まれ育った家は、ツタに覆われた古い木造家屋です。毎年春になると、壁面を覆ったハゴロモジャスミンなどが花を咲かせ、2階の自室からその花々を眺める時間がとても好きで。成長しながら私たちの空間に溶け込んでくるツタは、手入れさえしてあげれば、自然の“壁面緑化”として建物を特別な存在にしてくれる魅力的な植物だと思います。

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