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STAFFスタッフ紹介

プランツコーディネーター Plants Coordinator 児玉 絵実 Emi Kodama

農学部を卒業後、切り花や造園、観葉植物、生産とあらゆる角度から植物に携わる経験を経て、現在室内から外構までグリーンに関する幅広いプラン、デザインを担当。
植物と人との関係を園芸療法士の立場からもご提案し、「人と植物が気持ちよく生活できる空間」をご提供するために、企画から施工までお客様にとってベストな植物選びを心がけています。

自然に囲まれて育った自分の原風景

 私にとって植物は「空気」みたいなものなんです。私が育ったのは、熊本の自然豊かな場所。春にはレンゲ畑が一面に広がり、エビやメダカが泳ぐきれいな川が流れ、遠くの木にはカワセミの姿が――。そんな光景が私の日常でした。だから私にとって植物は、好き嫌いを越えた、あまりにも“当たり前”の存在だったんです。
 ずっと自然の中で仕事をしたいと考えていたので、「将来は農業をやりたい!」と思っていました。大学も農学部に進学したのですが、そこで出会ったのがフラワーアレンジメント。花を使って自分を表現することがとても面白くて。思えばそこで知った「植物で自分を表現する」という楽しさが、現在の仕事にもつながっているんだと思います。

「植物の生命力」を感じる空間をつくりたかった

 大学卒業後はフラワーアレンジメントの知識を生かして、葬儀の祭壇を作る「装花」の仕事に就き、旅立つ人との別れに花を手向ける大切な経験をしました。そこでの経験で感じたのは、人と植物は切り離せない存在だということ。次第に「植物についてもっと勉強したい!」という思いが強くなり、今度は農園のある造園会社に転職しました。樹木、下草、多肉植物などの生産に携わったのですが、種から芽が出たり、花が咲いて実がなったり、植物の成長に触れるたび、その生命力により魅力を感じるようになったんです。
 この素晴らしい植物の生命力を多くの人に共感してもらいたく、次に観葉植物をインテリアショップで販売する会社に入社。植物・プランターの仕入れやコーディネート業務に携わりました。しかし業務の中で気付いたのは、植物がインテリアの脇役になってしまっていること。私の理想とする「生命力の表現」には、植物との過ごし方、育つ環境づくり、配置を含めて提案するアプローチが必要だと思いました。それを実現できるのが、parkERsなのです。
 私が知っている植物は、季節や風景の移り変わりによって、豊かな表情を見せてくれるもの。それらを五感で感じてもらう空間づくりのために、プランツコーディネーターの仕事に就いています。現在、社内には私を含め3人のプランツコーディネーターがいます。それぞれ植物に対する情熱を抱いているので、いろいろな方法で植物の生命力を伝えていけたらと思います。

植物と人間が共に生きる、そんな時代を再び実現したい

 私が思う理想の空間は、人間と植物が共に育ち、そこにいることが心地いいと思える場所です。もちろん植物と一口に言っても、育つ環境はさまざまです。両者にとって心地いい空間をつくるために、それぞれの植物の特性を考えたうえで、一番きれいな見せ方を常に意識しています。例えば、熱帯の植物を寒冷地の植物と一緒に配置すると、不自然なデザインになってしまうので気を付けなければいけません。お客さまへの提案の際には、自然な組み合わせを考え、建物のコンセプトに合った植物提案を心がけています。
 また室内だけでなく、マンションの外構や病院の中庭など、「屋外」の現場に携わる機会も多くあります。屋外のデザインを考えるときは、そこの土地に自生している植物を調べて、それを生かすデザインを提案することもありますね。日本で市場に流通している鑑賞用の植物は200種前後。しかし屋外に自生する植物はそれよりも多く、数千種にものぼります。どちらかといえば私は、後者の魅力を伝えていきたい。やっぱり古くから日本に自生している植物を生かしたほうが、より自然で、日本人らしい空間をつくれると思うので。
 近代化以前の日本は、植物と共に生きるのが当たり前でした。「室内緑化」が一つの文化として社会に広まることで、もしかしたら植物と人間が共生する時代が再び訪れるかもしれません。そんな未来が実現できたら、日本はもっともっと、かっこいい国になる。私はそんな希望を抱いているんです。

落葉樹全般

桜や紅葉など、四季の移り変わりをはっきり感じられる植物が大好きです。植物と一緒に生きていることを思い出させてくれるから。まさに植物の醍醐味だと思います。お花見や紅葉狩り、そういう文化はずっと残していきたいですよね。

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