
東京都港区、山手線内では珍しい天然の山と言われている愛宕山。
愛宕グリーンヒルズは、古くから人に愛され信仰されていた愛宕山と付近の寺社の自然、伝統、文化と融合するオフィスと住宅のツインタワーです。中央に青松寺を挟むかたちで配置され、現代の山門のようにそびえ、蓮の花を模したシンボリックな外観が特徴です。
ツインタワーのひとつ、「愛宕グリーンヒルズ MORIタワー」は地上42階建の大規模オフィスビル。その1階に、ワーカーのみなさまや来訪された方が心地よく過ごせるラウンジをparkERsで手がけさせていただきました。
小さな空間ではありますが、すでに多くのみなさまにご利用いただいております。車寄せとして待機される方、打ち合わせ前に集中して仕事をされる方、ランチされる方、待ち合わせに使う方など、それぞれの用途は異なれど、ここでは水辺に植物や人が自然と集まるように、ふと集まってそれぞれの時間を水音と植物に囲まれた空間で時間を過ごしていただくことができる空間になっています。
都会のど真ん中にありながら自然を残す愛宕山、そして神聖な青松寺。
その麓にあるオフィスビルだからこそ感じらる、愛宕山の自然豊かで神聖な雰囲気を生かしたデザインのポイントをご紹介いたします。
◆愛宕グリーンヒルズのHPはこちらから。

ビル1階の開放的なエントランスは、水音が優しく響く木と緑の空間に
無意識に足が向いてしまう人の本能をくすぐるエリアになりました。

木の節と個性をあえて残した有機的な線のパーテーション。
木々の間から内側の愛宕山の植物を垣間見ているような印象に。
ルーバーパーテーションが空間を優しく区切るので
通路側の人通りが気にならない明るく落ち着ける空間になりました。
湧き水の優しい水音は音のパーテーションにもなり、
都会の喧騒を忘れて自然に優しく囲まれたような、ほっとする空間に。
愛宕付近に自生する植栽も用いて愛宕山の自然を切り取ったような大テーブル。
木漏れ日を感じさせる照明の下でお仕事をされている方も。
愛宕山の山道をイメージした「石×植栽」の組み合わせは、
まるで屋内にいながら愛宕山の景色の中にいるような風景を作り出します。
日中は差し込む光を水面が揺らめきながらキラキラと反射し、
陽が落ちると照明が変わり、より落ち着いた空間に変身します。
ソファエリアには桐の角材を使ったオリジナルのローテーブルも。
木目や色など木の個性ある風合いを感じられるテーブルです。