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人の行き交う芝浦周辺のビジネス街と、街に根付いた緑地や運河を臨む立地にあるNTT都市開発のオフィスビル「シーバンスN館」。

エントランスエリアの有効活用と、ビルならではの個性の具象化を目指し、無機質なマテリアルで構成されていた二箇所のスペースが、緑が茂り木漏れ日が心地よい空間へとリニューアル。

運河という街を象徴する水の風景が根づいた土地柄から着想を得て、コンセプトを「KITEN（起点）」に設定。ひとつの水の波紋が何層にも連なり大きな水の流れを生み出すように、この場所をきっかけとして人が集まり、それぞれが自分の過ごし方を見つけていく。そうしてこの場所を起点に次のアクションやアイデアがつながっていく...。そんな想いを表現した空間が誕生しました。

弊社の業務内容：コンセプト提案、 内装デザイン設計、造作什器デザイン設計、植栽計画、施工、植栽メンテナンス

ビジネス街に面した人通りの多いシティサイドのエントランス。
人の身長を優に超える大きなシンボルツリーを中心とした巨大なプランターを造作。

運河や川べりの石の隙間から生えている植物をイメージし、自然な風景を表現。
壁面のパネルは枝葉や外光、空の表情も取り込み、室内外が溶け合う一体感を。

ビルのすぐ裏を流れる芝浦運河に面したベイサイドのエントランス。
浮島のような形で有機的な独特のラインを描くベンチが存在します。

ベンチの中心では絶えず水が湧き上がり、心地よい水音を響かせます。
真鶴半島で採掘された上質な本小松石は、石本来の姿、自然な割れ目の美しさを。

シティサイドのラウンジスペース。丸みを帯びたプランターベンチの形状は
統一感を持たせながらも、温かみのある照明計画で差別化を。
中央に連なる既存の照明の柱は、ベンチの一部として残し鏡面仕上げに。

角のとれた丸い小石や川辺をイメージした下草が、落ち着いた水辺の風景を描きます。
透け感がある樹木を用いて、枝葉の影が美しく落とされるようコーディネート。

水面に泡が生じてはじける様子を天井に照らし出す「Utakata Lamp（泡沫ランプ）」。
灯台のようにアイキャッチになり、ここを目掛けて歩みを進める象徴的な存在に。

2名〜6名掛けの3パターンで構成された、用途や人数によって使い分けができる
テーブル＆ベンチ。壁面の水面を表現したパネルやブラケットライトをアクセントに。

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