花や緑のある環境で働く「楽しさ」に気づいた

高校生のときにオーストラリアのゴールドコーストへ家族留学をした経験がありました。昔から外あそびが大好きだったので暖かい気候に恵まれ、豊かな自然との距離が近い現地での暮らしは肌に合っていたように思います。
帰国し大学で福祉などの専門分野に触れる中で、自分の恵まれた境遇について考える機会が増えていきました。行きたい場所に行って自由に学べる環境は当たり前ではない。家庭環境に左右されずに、どう成長していくかを支えることができる「教育」という分野に惹かれて、その道に進むことを決めました。
7年にわたりさまざまな角度から教育の現場に携わり、やりがいを感じていた中で、ふと自分の気持ちに目を向けたとき、いつからか仕事を義務として捉えていることに気づきました。もっと自分も楽しみながら働きたいと考える中で、大学の頃にアルバイトをした青山フラワーマーケット ティーハウス（カフェ）での経験を思い出しました。花や緑のある環境で働くのは、本当に毎回楽しくて。そのときの素直な気持ちを大事にしようと思い、パーク・コーポレーションへの入社を決めました。

植物と人の「成長」に携わっていきたい

植物の知見はなく未経験でしたが、空間のメンテナンスを担うグリーンライフチームに加わり、parkERsの手がけた空間を回って植栽メンテナンスの実務を行いました。これまでは人の成長を応援してきましたが、植物の生長も同じように楽しめる自分に気づきました。その後社内コミュニケーションの活性化という企業の課題を解決するためのイベント企画を担当したことをきっかけに、徐々に営業企画の仕事が増え、現在はデザインした空間を生かして、花や緑に触れるワークショップや季節装飾の企画営業などを担当しています。

ある時、普段は全く植物と関わりがないと言っていた方が、ワークショップに参加するうちに花一輪がもたらす豊かさに気づき、日常的に花や緑を楽しむようになったと教えてくれたことがありました。その方の表情はとても穏やかで、嬉しそうで。植物を通じて人の心が動いた瞬間に立ち会えた経験でした。「植物も人も成長する」parkERsならではの空間で、これからもさまざまな人の心を動かす新しい体験をお届けしていきたいです。