parkERs

STAFFスタッフ紹介

プランツコーディネーター Plants Coordinator 森 大祐 Daisuke Mori

北里大学獣医学部卒業後、横浜国立大学の大学院に進学。大学院修了後、建築系企業を経て、parkERsへ入社。メンテナンススタッフとして経験を積み、プランツコーディネーターになる。人と植物、両方が共に育つ豊かな時間を過ごせる空間をつくります

大学での学びが自分の視野を広げてくれた

小さな頃から自然の中で遊ぶことが大好きでした。僕の出身は静岡県の弁天島という浜名湖の河口に位置する小さな島。野原や海岸沿いを虫取り網や釣竿を持って走り回っていたのを覚えています。家の本棚にはさまざまな図鑑があって、どれもボロボロになるくらい読み込んでいましたね。母親が自然大好きな人だったので、その影響も大きかったですね。

今でも記憶に残っている体験があります。夏場に家族と近所の田んぼに行って、車のハザードランプをたくと、蛍がたくさん集まってくるんです。数匹捕まえて家に持ち帰るのですが、ホタルはきれいな水場を好む生き物。翌日にはすぐに死んでしまう。生き物が育つにはそれにふさわしい環境が必要だということに、子どもながらにうっすらと気づいた体験でした。

そのような幼少期を過ごしたからか、獣医になるのが長年の夢でした。大学は獣医学科を受験したのですが、これが残念ながら不合格。併せて受験していた同大学獣医学部の生物環境科学科に入学し、環境保全という観点から自然について幅広く学ぶことに。これが結果的に大きな転機になったんです。大学入学までは「自然=動物」という考えしかなく、今思えば非常に視野が狭かった。生物環境科学科での学びが、私たちを取り巻く環境や生態系という、より大きなフィールドに目を向けるきっかけになりました。

「ここしかない」と感じたparkERsとの出会い

卒業後は横浜国立大学の大学院に進学しました。大学時代とはまた違った研究をやってみたくて、修士論文では「マングローブ植物の細胞培養」という少しマニアックなテーマを扱いました。

マングローブを単体の植物名だと思っている人は多いのですが、正確には海水域で成立する植物群落を指します。普通の植物は海水では生きられませんが、マングローブはそれに適応し、独自の生態系を育んでいるんです。マングローブ林には魚や鳥をはじめとするさまざまな生き物が集まり、ときに洪水などから人間の暮らしを守る役割も果たしている。一つの植物が他の生き物と関わりあって、豊かな風景をつくり上げる……そこにあるストーリーに大きな魅力を感じましたね。

大学院修了後は、建築系の会社に就職。LED照明や液体肥料などを用いて野菜を栽培する「植物工場」での管理業務に携わりました。その会社では2年半くらい働きましたが、植物を人工的にコントロールする環境にだんだん違和感を覚えてきて。それで転職を考えていたときに、雑誌でparkERsの手がけた物件の写真を見かけて、興味を惹かれたんです。

面接で初めてparkERsのオフィスを訪れたときのことは忘れられません。「ここ、本当に室内だよな?」と衝撃を受けましたから(笑)。それくらい緑が豊かで、しかも単に植物が配置してあるのではなく、人間と植物が触れ合うことを前提にデザインされた空間。「植物っていいよね」で終わるのではなく、「その空間で過ごす人たちの生きる時間まで豊かにしたい」というつくり手の想いを感じて、共感すると同時に感動しました。自分がこれまでの人生で大事にしてきたものと、parkERsの大切にしているものが、その瞬間につながった感じがしました。

室内緑化における「理想的な生態系」を追求する

当たり前のことですが、室内は本来の自然環境とはかけ離れた空間です。だからこそ、私たちparkERsが空調や照明の位置に工夫を施したり、適切なメンテナンスや空間設計を行ったりすることで、植物が健やかに育つ環境をつくる必要がある。だけどそれは、植物を一方的に管理したり、コントロールしたりするのとはまた違います。

重要なのは、人間と植物が同じ空間で一緒に過ごす「共生の意識」。自然環境下では、私たち人間が自然のルールを尊重しなければいけません。そうしなければ、生態系が崩れてしまう。それとは逆に、室内においては、人間が率先して植物が育っていける環境を準備しなければならないのです。

自然環境下で植物が補えているものを、室内では人間が代わりに補ってあげる。そうすることで、お互いにとって居心地のいい空間ができあがっていく。それが室内緑化における人間と植物のあるべき生態系、理想的な関わり方なのだと思います。そのためのサポートを行うのが、各植物の特徴や生育に適した環境を熟知する、我々プランツコーディネーターの役割です。

僕の個人的な目標を付け加えるなら、小さい頃に公園や野原、山の中を走り回っていたときの宝探しのような感覚が忘れられなくて。そのワクワク感を、parkERsでの活動を通じて、これからたくさんの人と共有していきたいですね。

水草

水草は陸上植物が進化の過程で再び水の中に戻っていったものらしくて。他の植物が自ら陸に上がる中で、「やっぱりいいや」と自分は水中に戻っていく。気まぐれで、おもしろい植物ですよね。水の流れにゆらゆら踊る姿や、光を浴びて気泡を出す姿、時間の経過で魅せるさまざまな表情も好奇心をくすぐります。小川や池があると、そんなワクワクを発見したくて、つい水の中を覗いてしまいますね。

プランツコーディネーター 森 大祐 FEATURED WORKS

PAGETOP