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STAFFスタッフ紹介

プランツコーディネーター Plants Coordinator 田村 未和 Miwa Tamura

美術大学を卒業後、アーティストの元で生花(切花、生け込み、プリザーブドフラワー)を学ぶ。
その後、パーカーズのメンテンンス業を経てプランツコーディネーターになる。
植物を育成するメンテナンスとディスプレイデザイン、両方の立場から緑化の提案を行い、
想いやストーリーを感じられる、花と緑の空間造りを目指す。

日常の動きの中に、さりげなく植物を添える

 植物によって、空間に命を与えることができる。そんな思いから、フラワーアーティストのアシスタントとして花について学び、その後パーク・コーポレーションに入社して植物のメンテナンスを担当しました。植物を扱う現場で培った技術やノウハウを生かして、現在はparkERsのプランツコーディネーターとして植物に携わっています。
 parkERsにおけるプランツコーディネーターの役割は、植物の効果や機能を踏まえたコンセプトづくりやコーディネートを行うことです。使う植物の選定や配置の仕方、植え込み方法、施工後にどのように成長を促すかなど、ビジュアルはもちろん、土壌内部の根の張り方のことまで一貫して考えます。季節によって温度や湿度が変わるため、1年の間でも植物の表情は変わります。メンテナンス担当として日々、現場で植物の管理をしてきた経験が、今の仕事に役立っていると感じますね。
 提案のときに心がけているのが、植物が生きていることをより感じてもらえるように、その存在に気づいてもらえるような表現方法を探すこと。例えば、手洗い場で体を傾けた先に香りのある植物を置いてあげる。また成長点に照明を当てて、新芽の発芽を促してあげることで、日々の植物の成長や変化に気付いてもらえるようにする。日常的な動きの中に、さりげなく植物を添えてあげることで、人と植物の関わりが増えるような提案をしたいと、いつもデザイナーと話しています。

5年後、10年後を見越したコーディネート

 普通は施工が完了すれば、仕事はそこで終わりですよね。でも、私たちは日々成長していく植物を扱っているので、施工の終わりが空間の始まりでもあるんです。空間が完成してからもお客様との関係が長く続いていくのは、とても幸せなことだと思います。
 植物が面白いのは、1年後と同じサイクルが3年後もまたくるわけではないところです。最初の段階では成長するためにどういう過程を踏むかを考え、その後は逆に、成長しすぎないようにする仕立てが必要になってきます。成長しすぎると、土の中で根が繁茂して根詰まりが起こり、植物が傷んでしまうこともあるんです。
 施工を終えてずいぶん経ったあとも、「あの時の植物はどうしているかな?」とふと思い出すことがあります。1年以上前の仕事がまだ続いている感覚は、この仕事ならではかもしれません。

植物1鉢が持っているストーリーを伝えていく

 「グリーン」と一言でいっても、思い浮かべる情景は十人十色ですよね。きっと誰にでも、心にピンナップしている自然の情景があるんだと思います。都会の中で育ってきた人は整備された公園を思い浮かべるかもしれませんし、旅先で見た里山の景色を思い浮かべる人もいるでしょう。あるいは、ジャングルのように植物が密集している風景が好きな人もいるかもしれません。そのような、それぞれの人が思い描く「自然」の一部を切り取って、空間に再現するようなプランニングを行うのが、私の理想です。
 また私たちが扱っている植物のほとんどは、生産者の方々が想いを込めてつくっているものです。樹形の美しさ、葉ぶりの良さ、成長の過程など、人間と同じように必ず1鉢ずつの植物にストーリーがあります。そのような一つひとつの植物に存在するストーリーを私は伝えたい。産地ごとの特徴やこだわり、込められたつくり手の想いを、それぞれの植物に最適な見せ方で表現することによって、植物そのものの価値をもっと高めていきたいのです。それがプランツコーディネーターとしての私の役割だと思っています。
 知識と技術と経験を総動員して、理想的な空間を実現していくプランツコーディネーターという仕事に非常にやりがいを感じています。私自身も、たった1鉢によって、空間の温度や色や香りが一瞬で変わることに驚きを感じた経験からこの仕事を選びました。これから先も、グリーンを置くことで空間に生まれるストーリーや魅力を、一人でも多くの人に伝えていきたいと思っています。

苔が生す様子を見ていると、時間の変化や成長の過程を想像することができます。多くの苔は高さ数センチメートルほどまでしか成長しませんが、乾燥地帯や湿地帯、淡水中など、世界中のあらゆる場所に分布しています。そんな苔を見ていると、芯の強さや図太さを感じずにはいられません。自分の在り方を曲げない苔の生き方を私も見習わないといけないと、いつも自分に言い聞かせています。

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