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WORKS事例紹介

モノクロの向こうに広がる真夜中のフラワーパーク
“夜の公園”へいざなう完全会員制バー

members only bar

モノクロの向こうに広がる
真夜中のフラワーパーク

完全会員制のプライベート空間で、生花を身近に感じながらオリジナルのフラワーカクテルを楽しめるバーが2023年8月にオープンしました。

parkERsはプロジェクトの始動にあたり、貸店舗の調査・査定などの初期段階から打ち合わせを重ね、オープンに向けて進行。

「扉を開けるとそこはフラワーパーク」という、外観からは想像できないような世界観の演出を目指した本店は、「花を言い訳に」をデザインコンセプトに生花をふんだんに取り入れ、ブロック塀やアーチ型の車止めなど、人工的なモチーフを用いて「都会の公園」を最大限に表現しました。

もう一軒立ち寄る代わりに、“公園で話す時間”を楽しむ、そんな想いを叶える空間に。

DATA
弊社の業務内容:コンセプト提案、デザイン提案、内装設計・施工、植栽デザイン・施工、造作什器設計・施工、植栽メンテナンス

 

 

店内へとつながる扉や周辺の壁は一面ダークグレーのマットな質感に。扉を開けると、モノクロのビジュアルから一転、彩り豊かな世界が広がります。

 

 

店内の中央にシンボリックにたたずむ水の什器。人々が集いにぎわいを生む公園のシンボル的存在の噴水や水辺を、parkERs流に解釈し表現。心地よい水音を奏で、キラキラとした表情を見せる水面から繋がるようにして、階段状にメッシュ素材の支柱が重なり、季節の花を生けられる仕様としました。

また全体的に照度を落とし、ぼんやりと月明かりが照らすような照明計画とし、周囲に美しい葉影を映し出します。営業終了後には植物育成用ライトをあて補っています。

 

水面の背景には、岩のような造形美の屋久杉を配し、自然の中で鮮やかな花々が可憐に、そして力強く咲く姿をイメージしました。

 

エントランス脇には、アーチ型の車止めをイメージしたポールを設置。まるで公園の入り口で待ち合わせをしているかのような遊び心を。入店した時の印象を、視覚からだけでなく五感で感じられるようアロマも仕込んでいます。

 

客席はプライベート性を重視し、もともとの躯体の形を生かして多角形で構成。ウッドデッキ風の段差をつけて席を囲うことで奥行き感を出し、足を踏み入れたくなる仕掛けをつくりました。

 

ステップを上がると、通路の両サイドに空洞ブロックで塀のように区切られた半個室空間が。段差をつけお客さま同士の目線が合わないように高さを変えています。ライトに照らされたシンボルツリーのシェフレラはどちらの席からも見栄えするこだわりの樹形。茂みに咲く美しい花々とともに視線の先を鮮やかに彩ります。

 

 

空洞ブロックで仕切られた両サイドには、公園の風景らしい自然樹形の樹木に包まれた座席が。足元のウッドチップの感覚はザクザクと楽しく、枝葉や土の感触を感じながらベンチに腰掛け話せるような空間としました。

 

石目調のプランター部分には、庭園灯を用いて、さらに夜の公園らしさを演出。

 

 

 

店内にはポイントで個性的な葉の植物もコーディネート。「あの植物は何だろう?」花や植物の存在が会話を弾ませます。

 

最大5名で利用できる団体向けのボックス席も。

 

化粧室はくすんだ風合いの木目調とグレーでまとめ、客席部分とはまた異なる落ち着いた印象に。アーチをくぐって奥に進むフラワーパークでのワンシーンをイメージしアーチ型の壁を採用しました。

 

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